今、改めて注目されるマイケル・ジャクソンのダンス
「マイケル・ジャクソンみたいに踊ってみたい!」
「ムーンウォークをやってみたい!」
最近、ダンスレッスンの中で、生徒さんからそんな声を聞くことが増えてきました。
映画の公開をきっかけに、改めてマイケル・ジャクソンの音楽やパフォーマンスに触れ、そのダンスに興味を持ったという方も多いのではないでしょうか。
マイケル・ジャクソンといえば、世界中で 「キング・オブ・ポップ」 と呼ばれ、音楽だけではなくダンスやファッション、ステージパフォーマンスなど、さまざまな分野に大きな影響を与えたアーティストです。
そんなマイケル・ジャクソンのダンスを思い浮かべたとき、まず「ムーンウォーク」が頭に浮かぶ方も多いかもしれません。
しかし、彼のパフォーマンスをよく見てみると、魅力的な動きはムーンウォークだけではありません。
滑るように横へ移動する「サイドスライド」をはじめ、足先やかかとを使った細かなフットワーク、スピン、身体を部分的に動かすアイソレーション、そして一瞬で観客の目を引きつける印象的なポーズなど、さまざまな要素が組み合わされています。
また、同じステップを踊ったとしても、マイケル・ジャクソンのように見せるのは簡単ではありません。
音楽を捉えるタイミングや重心移動、身体の角度、手の位置、視線、そして 「止める瞬間」 まで、細かな部分に彼ならではの魅力が詰まっているからです。
「マイケル・ジャクソンみたいに踊ってみたい!」
そこで今回は、ムーンウォークやサイドスライド、クラブ、キングコブラなど、マイケル・ジャクソンのパフォーマンスを研究する際によく目にする代表的なステップや動きをご紹介します。
「ダンスを始めたばかりだけど挑戦できる?」
「ムーンウォークってどうやって滑っているの?」
そんな方にも楽しんでいただけるよう、それぞれの動きの特徴や練習するときのポイントもあわせて解説していきます。
ぜひお気に入りのステップを見つけて、マイケル・ジャクソンのダンスの世界に触れてみてください!
マイケル・ジャクソンのダンスは何がすごい?
マイケル・ジャクソンのダンスというと、ムーンウォークをはじめとした華やかなステップに注目が集まりがちです。
しかし、彼のダンスの魅力は、難しいステップや技ができることだけではありません。
同じような動きをしていても、マイケル・ジャクソンが踊ると一瞬で目を奪われる。
その理由には、音楽の捉え方や身体の使い方、止め方、シルエット、そして表現力など、さまざまな要素が関係しています。
● 音楽と動きが細かくリンクしている
マイケル・ジャクソンのダンスの大きな魅力の一つが、音楽と身体の動きが細かくリンクしていることです。
メロディーや大きなリズムだけでなく、ドラムやベース、アクセントになる音など、曲の中にあるさまざまな音を身体で表現しています。
例えば、強い音に合わせて身体を「ピタッ」と止めたり、小さな音に合わせて首や肩を動かしたり。
足で細かなリズムを刻んでいたかと思えば、次の瞬間には全身を大きく使うなど、音楽に合わせて動きの質感も変化します。
ただ振付を音楽に合わせるだけではなく、 まるで身体そのものが楽器になったように音を表現していること が、マイケル・ジャクソンのダンスの魅力の一つです。
● 「動く」だけではなく「止まる」がかっこいい
ダンスを練習していると、「もっと大きく動こう」「たくさん動こう」と考えてしまうことがあります。
しかし、マイケル・ジャクソンのパフォーマンスを見てみると、「止まる瞬間」がとても印象的です。
素早いステップから突然ピタッと静止したり、ポーズを取ったまま一瞬の間を作ったりすることで、その次の動きがより大きく、力強く見えます。
このような 「動」と「静」のコントラスト が、一つひとつの動きを際立たせているのです。
ダンスをかっこよく見せるためには、「どう動くか」だけではなく、 「どこで止まるのか」 を意識することも大切です。
● 身体の一部分を細かくコントロールしている
首、肩、胸、腰などを部分的に動かす「アイソレーション」も、マイケル・ジャクソンのダンスを支える身体の使い方の一つです。
身体全体を大きく動かさなくても、肩を一瞬動かしたり、胸にアクセントを入れたり、首の角度を変えたりするだけで、動きの印象は大きく変わります。
こうした細かな身体のコントロールがあることで、シンプルなステップにも独特のニュアンスが加わります。
マイケル・ジャクソンのようなダンスに挑戦したい方は、ステップだけでなく、首・肩・胸・腰などをそれぞれ動かす アイソレーションの練習 を取り入れてみるのもおすすめです。
● 重心移動が滑らかで、足元が軽く見える
ムーンウォークやサイドスライドなどを見ていると、足元がまるで床の上を滑っているかのように見えます。
この「軽さ」を作るために重要なのが、足の形だけではなく 重心移動 です。
どちらの足に体重を乗せるのか、どの瞬間に反対の足へ体重を移すのか。
この切り替えが滑らかになることで、フットワークもスムーズに見えやすくなります。
ムーンウォークを練習するときも、
「今はどちらの足に体重が乗っている?」
と考えてみるだけで、動きやすさが変わることがあります。
● 一瞬のポーズでも「マイケルらしさ」がある
マイケル・ジャクソンのダンスでは、動いている瞬間だけでなく、ポーズにも強い印象があります。
身体の傾き、脚の開き方、手の位置、指先、顔の向き、視線など、一つひとつを組み合わせることで、印象的なシルエットが生まれています。
振付を覚えることに慣れてきたら、
「この瞬間、自分の身体はどんな形に見えているだろう?」
というところまで意識してみましょう。
同じ振付でも、身体の角度や視線を少し変えるだけで見え方は大きく変わります。
マイケル・ジャクソンのダンスを観察するときのポイント
- どの音で動いているのか
- どこで止まっているのか
- どんな角度で見せているのか
- どこに視線を向けているのか
ステップを正しく覚えるだけではなく、このような「魅せ方」まで観察することが大切です。
では、実際にどのようなステップや動きが使われているのでしょうか。
ここからは、代表的なものを一つずつ見ていきましょう!
マイケル・ジャクソンのようにかっこよく踊りたい方は「ポップダンスコース」でダンスを始めよう!
マイケル・ジャクソンを代表するステップを紹介!
● ムーンウォーク(Moonwalk)
マイケル・ジャクソンのダンスと聞いて、多くの方が最初に思い浮かべるのが「ムーンウォーク」ではないでしょうか。 この動画の(3:38〜)ムーンウォークをしています。
ムーンウォークは、 前へ歩こうとしているように見えるのに、身体は後ろへ滑るように移動していく 不思議な動きです。
足元が床の上をスーッと滑っていくため、まるで重力がなくなったような独特の浮遊感があります。
実際に挑戦してみると、
「足の形は真似できているのに、なぜか滑って見えない……」
という方も少なくありません。
ムーンウォークをきれいに見せるポイントは、単純に足を後ろへ滑らせることではなく、 左右の足への重心の切り替え です。
片方の足のかかとを上げ、そちら側へ体重を乗せた状態で、反対側の足を床に沿わせながら後ろへ滑らせます。
そして、左右の足の形と重心を入れ替え、今度は反対側の足を滑らせます。
この動作を繰り返すことで、身体が後ろへスムーズに移動しているように見えるのです。
💡 ムーンウォーク練習のポイント
↓
反対の足を後ろへ滑らせる
↓
左右の足と重心を入れ替える
最初から速く動こうとせず、この流れをゆっくり確認しましょう。
滑らせる側の足に体重が残っていると、床との摩擦が大きくなり、足を動かしにくくなります。
まずは「どちらの足に体重が乗っているのか」を感じながら練習することが大切です。慣れてきたら、上半身や腕の動きも加えてみましょう。
実はムーンウォークはマイケルが最初に作ったものではない?
現在では「ムーンウォーク=マイケル・ジャクソン」というイメージがありますが、後ろへ滑るようなダンスの表現自体を、マイケルがゼロから生み出したわけではありません。
それ以前から、ストリートダンスやさまざまなパフォーマンスの中で、後ろへ滑るような「バック・スライド」と呼ばれる動きなどが踊られていました。
マイケルはそうした動きを学び、自分自身の身体の使い方や音楽表現に取り入れながら、より印象的なパフォーマンスへと磨き上げていきました。
そして1983年、 「Motown 25: Yesterday, Today, Forever」 で「Billie Jean」を披露した際、後ろへ滑る動きを披露。
このパフォーマンスをきっかけにムーンウォークは広く知られるようになり、マイケル・ジャクソンを象徴する動きの一つとなりました。
ここにも、彼のダンサーとしての魅力があります。
すでに存在する動きをただそのまま踊るのではなく、自分の音楽や身体、表現に落とし込み、「自分らしいダンス」として魅せる。
ステップそのものだけでなく、「どのように見せるか」の大切さが分かるエピソードではないでしょうか。
● サイドスライド(Side Slide)
ムーンウォークと同じく、床の上を滑っているような動きを楽しめるのが「サイドスライド」です。
ムーンウォークが後ろ方向へ移動するのに対して、サイドスライドでは 身体を左右へスーッと滑らせるように移動 します。
こちらも重要になるのは重心移動です。
両足に均等に体重を乗せたまま横へ動こうとすると、足が床に引っかかりやすくなります。
片方の足へ体重を預け、もう一方の足を軽くして横方向へ動かしながら、左右の重心を切り替えていきます。
💡 サイドスライド練習のポイント
最初から大きく移動しようとせず、小さな幅で、
「体重を乗せる足」と「動かす足」
を分けて確認してみましょう。
また、足元に集中するあまり、上半身まで大きく揺れてしまわないようにすることもポイントです。
頭や胸の高さを大きく上下させず移動できるようになると、床の上をスーッと滑るような印象に近づいていきます。
● クラブ(Crab)
続いては、足先とかかとを使った「クラブ」と呼ばれるフットワークです。
Crabは英語で「カニ」を意味し、その名前からイメージできるように、 つま先とかかとを細かく使いながら横方向へ移動していく動き です。
片方の足はかかとを軸にしてつま先を動かし、もう片方ではつま先を軸にしてかかとを動かすなど、足裏の使い分けがポイントになります。
最初は、
「次はつま先?かかと?」
と混乱してしまうかもしれません。
💡 クラブ練習のポイント
最初は音楽に合わせようとせず、足元だけでゆっくり練習してみましょう。
- つま先を動かす
- かかとを動かす
- 足の向きを切り替える
このように、動きを一つずつ分けて確認するのがおすすめです。
膝を伸ばし切らず、少し余裕を持たせると重心を移動しやすくなります。
慣れてきたら肩や胸、腕なども組み合わせてみましょう。足だけの練習から「全身で踊る」段階へ進むことで、フットワークにも自然なリズムが生まれてきます。
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● キングコブラ(King Cobra)
マイケル・ジャクソンのフットワークを研究する際に、「キングコブラ」と呼ばれる動きを耳にすることがあります。
脚をクロスさせたり、足の位置や向きを変えたりしながら見せる複雑なフットワークで、完成形を見ると、
「足がどうなっているの?」
と思ってしまうかもしれません。
このような複雑な動きほど、一気に完成形を真似しようとしないことがポイントです。
💡 キングコブラ練習のポイント
↓
重心を移す
↓
次の足を動かす
このように、一つひとつの動きを分解して覚えてみましょう。
脚をクロスするときに無理に大きく動くと、バランスを崩したり、膝や足首に負担がかかったりすることがあります。
最初は小さな動きから始め、慣れてから少しずつスピードや大きさを加えていきましょう。
④ 初心者がマイケル・ジャクソンのステップを練習するときのコツ
ここまでいくつかのステップをご紹介しましたが、
「やってみたいけれど難しそう……」
と感じた方もいるかもしれません。
マイケル・ジャクソンのような滑らかな動きを、最初から再現する必要はありません。
大切なのは、 完成形をそのまま真似するのではなく、動きを分解すること です。
初心者におすすめの練習手順
- 足だけで動きを覚える
- どちらの足に体重が乗っているか確認する
- 上半身や腕の動きを加える
- ゆっくり音楽に合わせる
- 少しずつスピードを上げる
また、自分のダンスを動画で撮影して確認するのもおすすめです。
踊っているときにはできていると思っていても、動画を見ると、
- 身体が大きく上下している
- 足に力が入りすぎている
- 重心の切り替えが遅れている
- 止まりたいところで止まれていない
など、新しい発見が見つかることがあります。
そして何より大切なのは、マイケル・ジャクソンのステップを「技」として覚えるだけではなく、実際の映像をたくさん見ることです。
💡 映像を見るときのポイント
足元だけではなく、肩・胸・腕・視線・表情・音楽とのタイミングまで観察してみましょう。ひとつのステップの中にも、ダンスを魅力的に見せるためのヒントがたくさん隠れています。
まとめ|まずは好きなステップから挑戦してみよう!
今回は、マイケル・ジャクソンのダンスの魅力と、ムーンウォーク、サイドスライド、クラブ、キングコブラなどのステップについてご紹介しました。
マイケル・ジャクソンのダンスは、一見すると難しく感じるかもしれません。
しかし、一つひとつの動きを分解してみると、重心移動やアイソレーション、リズムの取り方など、普段のダンスにもつながる基礎がたくさん含まれています。
最初から全部できるようになる必要はありません。
「ムーンウォークをやってみたい!」
「この足の動きがかっこいい!」
そんな憧れから始めるのも、ダンスを楽しむ素敵なきっかけです。
そして、ステップを覚えることができたら、その次はぜひ、
- どの音で動いているのか
- どこで止まっているのか
- どんな角度や表情で見せているのか
という部分にも注目してみてください。
マイケル・ジャクソンのダンスを知ることは、有名なステップを覚えるだけではなく、 音楽を身体で表現することや、人を惹きつける「魅せ方」を学ぶこと にもつながります。
映画やミュージックビデオ、ライブ映像などをきっかけに「踊ってみたい!」と思った方は、ぜひお気に入りのステップから少しずつ挑戦してみてください。
きっと今までとはまた違った視点で、マイケル・ジャクソンの音楽やダンスを楽しめるようになるはずです。
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