ダンスには様々なジャンルがあります。
音楽にのり、身体でビートを感じるヒップホップダンスや感情や世界観を身体で表現するジャズダンス、音を奏でるタップダンスなど様々なジャンルがあるなか、今回ご紹介するシアターダンスは、数あるジャンルの中でも特に「表現力」や「舞台映え」が大切にされるダンスジャンルの一つです。
ただ、『シアターダンスってどんなジャンルですか?』という質問をいただくことも多いです。
ヒップホップやジャズダンスに比べるとシアターダンスは劇場で踊られるダンスというイメージもあり、身近に感じる人が少ないかもしれません。
しかし、シアターダンスを目にする機会は年々増えており、その機会は劇場に行かなくても映画やテレビで見ることも多くなりました。
この記事では、シアターダンスとはどんなジャンルなのか、動きにはどんな特徴があるのか、魅力や特徴を、歴史、動き、音楽など様々な視点からわかりやすく解説していきます。
まずはシアターダンスの定義を見ていきましょう!
シアターダンスとは?
シアターダンスとは、ミュージカルや舞台作品、ショーなどで使われることが多い、舞台表現を目的としたダンスジャンルです。
「シアター」とは劇場や舞台を意味する言葉で、シアターダンスはその名の通り、劇場や舞台で観客に向けて表現することを大切にしたダンスといえます。
シアターダンスは、ジャズダンスをベースにしていることが多く、そこにバレエ、タップ、コンテンポラリー、ヒップホップなど、作品によって様々な要素が取り入れられます。
そのため、シアターダンスと一言でいっても、明るく華やかなものから、大人っぽくかっこいいもの、感情を深く表現するものまで幅広いスタイルがあります。
シアターダンスの特徴
シアターダンスの大きな特徴は、ただ振付を踊るだけではなく、
- ・感情を表現する
- ・物語を伝える
- ・役になりきる
- ・観客に届ける
という要素が強いことです。
シアターダンスはダンスの技術だけではなく、表情や視線、立ち姿、手先の使い方まで含めて「魅せる力」が求められるジャンルです。
近年では、ミュージカル映画や舞台、テーマパークショー、アーティストのライブ演出などでもシアターダンスの要素を見ることができます。
ここからは実際にシアターダンスがどのような場面で使われているのかを見ていきましょう。
近年よく見るシアターダンスの例
1. ミュージカルや舞台作品
シアターダンスと聞いて、まずイメージしやすいのがミュージカル作品です。
ミュージカルでは、歌・演技・ダンスが一体となって物語を進めていきます。
そのため、シアターダンスでは、ただ綺麗に踊るだけではなく、登場人物の気持ちや場面の雰囲気をダンスで表現することが大切です。
明るく楽しいシーンでは大きく華やかに、切ないシーンでは呼吸や余韻を大切にして踊るなど、作品の世界観に合わせた表現が求められます。
映画作品でいうと、
『グレイテスト・ショーマン』『ラ・ラ・ランド』『シカゴ』『バーレスク』などは、シアターダンスの雰囲気を感じやすい作品です。
2. テーマパークショー
テーマパークダンスも、シアターダンスに近い要素が多く含まれています。
テーマパークのショーでは、観客に楽しんでもらうことがとても大切です。
- 笑顔
- 大きな表情
- はっきりした動き
- キャラクター性
- 観客への目線
などが重視されます。
シアターダンスと同じように、踊りだけでなく「見ている人にどう伝えるか」が大切になります。
3. アーティストのライブやショー
近年では、アーティストのライブ演出の中にもシアターダンスの要素が取り入れられることがあります。
特に、ストーリー性のある演出や、衣装・照明・表情まで含めて世界観を作るようなパフォーマンスでは、シアターダンスに近い表現が使われることがあります。
曲の雰囲気に合わせて役を演じるように踊ったり、観客に向けて感情を届けたりする点は、シアターダンスならではの魅力といえるでしょう。
4. ダンススクールの舞台発表会
ダンススクールの発表会でも、シアターダンスは人気があります。
シアターダンスは、表情や感情表現を使いやすいため、初心者の方でも「踊る楽しさ」や「演じる楽しさ」を感じやすいジャンルです。
また、衣装や照明、フォーメーションと合わせることで、作品としての完成度が高く見えやすいのも特徴です。
このように、シアターダンスは様々な場面で見る機会があり、それは踊られる目的や場面によって分けられるといえます。
シアターダンスの中でも種類がある
シアターダンスは、作品や振付の雰囲気によっていくつかの系統に分けることができます。
①ブロードウェイ系シアター
ミュージカルらしい華やかさやエンターテインメント性を大切にしたスタイル
②シアタージャズ
ジャズダンスをベースに、舞台表現や魅せ方を強めたスタイル
③バレエシアター系
バレエの基礎や美しいラインを活かした上品なスタイル
④コンテンポラリーシアター系
感情や物語を身体表現として深く見せるスタイル
順番に細かく見ていきましょう。
①ブロードウェイ系シアター
ブロードウェイ系シアターは、ミュージカルらしい華やかさやエンターテインメント性を大切にしたスタイルです。
大人数でのフォーメーションや、観客に向けた大きな表現、明るく華やかな振付が特徴です。
- 大きな動き
- はっきりした表情
- 観客への目線
- 舞台映えするポーズ
- 作品の世界観に合わせた演技
などが大切になります。
ただ踊るだけではなく、舞台上でどう見えるか、観客にどう伝わるかを意識して踊ることが重要です。
ミュージカル映画や舞台作品に憧れている方には、とてもおすすめのスタイルです。
②シアタージャズ
シアタージャズは、ジャズダンスをベースにしながら、舞台表現や感情表現を強めたスタイルです。
日本のダンススクールでも、シアターダンスとしてよくレッスンされているのがこのタイプです。
- ターン
- キック
- ジャンプ
- 綺麗なライン
- しなやかな身体の使い方
- 音に合わせたキメ
などがよく使われます。
ジャズダンスの基礎を使いながら、さらに表情や視線、感情の込め方を大切にするのが特徴です。
かっこよく踊るだけではなく、曲の世界観に入り込みながら踊るため、表現することが好きな方に向いています。
③バレエシアター系
バレエシアター系は、バレエの基礎や美しい身体のラインを活かしたシアターダンスです。
バレエのような引き上げや軸、つま先まで意識した動きが大切になります。
- 姿勢の美しさ
- 身体の引き上げ
- しなやかな腕の使い方
- つま先まで伸びたライン
- 上品でクラシカルな雰囲気
などが特徴です。
華やかでありながら、落ち着いた美しさや上品さを表現しやすいスタイルです。
ディズニー系の舞台やクラシカルなミュージカル作品などにも近い雰囲気があります。
④コンテンポラリーシアター系
コンテンポラリーシアター系は、感情や物語を身体全体で深く表現するスタイルです。
シアターダンスの中でも、より感情表現や身体表現に重きを置いた雰囲気があります。
- 床を使う動き
- 呼吸感
- 力を抜いた動き
- 感情の流れ
- あえて崩した身体の使い方
などが使われることがあります。
明るく華やかに見せるというよりも、切なさ、苦しさ、葛藤、喜びなど、内側の感情を身体で表現するようなスタイルです。
演技的な要素も強いため、感情を込めて踊ることが好きな方に向いています。
このようにシアターダンスの中でも細かく種類が分かれていることから、シアターダンスと一言でいっても様々なスタイルがあることが分かります。
次に、シアターダンスの動きの特徴を見ていきましょう。
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シアターダンスの動きの特徴
シアターダンスでは、
- 表情
- 感情表現
- 身体のライン
- 観客への意識
- 舞台映えする動き
がとても重要になります。
実際にどのような身体の使い方や表現力が、シアターダンスを踊る上で求められるのでしょうか。
ジャズダンスやヒップホップとは少し違うところもあります。
具体的に見ていきましょう。
シアターダンスで大切な表現力
シアターダンスでは、振付を正確に踊るだけではなく、曲や作品の世界観を表現することが大切です。
- 表情を使う
- 目線を意識する
- 指先まで丁寧に使う
- 感情の流れを作る
- 観客に伝える意識を持つ
という感覚が重要になります。
たとえば、同じ手を伸ばす動きでも、
- 誰かに手を差し伸べるのか
- 遠くの希望を見つめるのか
- 別れを惜しんでいるのか
- 喜びを表しているのか
によって、見え方は大きく変わります。
シアターダンスでは、このように「その動きにどんな意味があるのか」を考えながら踊ることが大切です。
シアターダンスで大切な身体のライン
シアターダンスでは、身体のラインを美しく見せることも重要です。
特にジャズダンスやバレエの要素が入ることが多いため、
- 姿勢
- 軸
- つま先
- 膝の向き
- 腕の通り道
- 首や目線の角度
などを丁寧に使う必要があります。
舞台では、遠くの客席からでも動きが伝わるように、身体を大きく使うことが求められます。
そのため、ただ小さく綺麗に踊るのではなく、空間を広く使って観客に届くように踊ることが大切です。
シアターダンスとジャズダンスの違い
【ジャズダンスの特徴】
- リズム感
- 身体のライン
- ターンやキック
- しなやかな動き
- 音楽に合わせた表現
【シアターダンスの特徴】
- 役になりきる表現
- 物語性
- 観客への意識
- 表情や演技
- 舞台映えする見せ方
シアターダンスはジャズダンスをベースにしていることが多いため、動きとしては似ている部分も多くあります。
ただし、ジャズダンスが「音楽に合わせて身体を表現する」ことを大切にするのに対し、シアターダンスは「作品や役、場面の感情を観客に伝える」ことをより重視するジャンルといえます。
そのため、シアターダンスではダンス技術だけでなく、演技力や表情の使い方も大切になります。
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シアターダンスとヒップホップダンスの違い
【ヒップホップダンスの特徴】
- ダウンとアップのリズム
- 自然なノリ
- 重心を低く使う
- アイソレーション
- ストリート感
【シアターダンスの特徴】
- 姿勢やラインを美しく見せる
- 感情を表現する
- 観客に届ける
- 舞台上で大きく見せる
- 作品の世界観を作る
ヒップホップは、音楽のグルーヴや自然なかっこよさを大切にすることが多いジャンルです。
それに対してシアターダンスは、舞台や作品の中で「どう見せるか」「何を伝えるか」を強く意識します。
そのため、シアターダンスでは表情や視線、立ち姿なども振付の一部として大切にされます。
シアターダンスで求められるスキル
シアターダンスでは、
- 表現力
- リズム感
- 柔軟性
- 身体のラインを作る力
- 基礎的なジャズダンスの技術
- 演技力
- 観客に届ける意識
が求められます。
特にシアターダンスは「上手に踊ること」だけでなく、「伝わるように踊ること」がとても重要です。
どれだけ振付を正確に覚えていても、表情が固かったり、視線が下がっていたりすると、シアターダンスらしさが出にくくなってしまいます。
また、シアターダンスでは鏡で動きを確認するだけではなく、
- 表情
- 目線
- 立ち姿
- 手先の使い方
- 曲の世界観に合っているか
を研究することも大切です。
シアターダンスは、アクロバットのような難しい技が必ず必要なジャンルではありません。
そのため、ダンス初心者の方でも始めやすいジャンルの一つといえます。
ただし、表現力や身体の使い方を丁寧に身につけることで、より魅力的に踊れるようになります。
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よくある質問
Q. シアターダンスはダンス未経験でも始められますか?
A. はい、始められます。シアターダンスはアクロバットのような高度な技術が必須ではなく、表現力や音楽に合わせて身体を動かす楽しさを感じやすいジャンルです。初心者向けのクラスも多く、基礎から少しずつ学ぶことができます。
Q. シアターダンスとミュージカルダンスは同じですか?
A. とても近いジャンルですが、シアターダンスはミュージカルだけでなく、舞台作品やテーマパークショー、ライブ演出など幅広い場面で使われています。ミュージカルで踊られるダンスは、シアターダンスの代表的なスタイルの一つと考えると分かりやすいでしょう。
Q. シアターダンスを習うためにジャズダンスやバレエの経験は必要ですか?
A. 必ずしも必要ではありません。シアターダンスにはジャズダンスやバレエの要素が含まれることが多いですが、レッスンを通して基礎から身につけることができます。経験がなくても安心して始められるジャンルです。
Q. シアターダンスにはどんな人が向いていますか?
A. ミュージカルや舞台作品が好きな方、感情を込めて踊りたい方、人前で表現することが好きな方に向いています。シアターダンスは技術だけでなく、表情や視線、演技力も活かせるため、「伝えること」を楽しみたい方におすすめです。
まとめ
シアターダンスは、ミュージカルや舞台作品、ショーなどで使われることが多い、表現力や舞台映えを大切にしたダンスジャンルです。
ジャズダンスをベースにしながら、バレエ、タップ、コンテンポラリー、ヒップホップなど、作品によって様々な要素が取り入れられるため、幅広い表現を楽しめるのが大きな魅力です。
シアターダンスでは、振付を正確に踊るだけではなく、表情や視線、感情表現、役になりきる力が大切になります。
近年では、ミュージカル作品だけでなく、テーマパークショー、アーティストのライブ演出、映画、ダンススクールの発表会などでもシアターダンスの要素を見ることができます。
シアターダンスは、難しいアクロバット技が必ず必要なジャンルではなく、表現力や音楽に合わせて踊る楽しさを感じやすいため、ダンス初心者の方にもおすすめです。
シアターダンスは、こんな方におすすめです。
- ただ踊るだけではなく、感情を込めて踊りたい
- ミュージカルや舞台のような世界観が好き
- 表情や演技も含めてダンスを楽しみたい
という方には、とても向いているジャンルといえるでしょう。
シアターダンスでは表情の使い方や目線、感情をどう動きに反映させるかなどが大切なポイントとなります。
マンツーマンレッスンだと、先生から身体の使い方だけでなく、表情や見せ方まで細かく見てもらうことができるため、グループレッスンよりも上達が早いと言われています。
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