ダンスには、さまざまなジャンルがあります。
ダンススタジオを調べていると、レッスンスケジュールの中に「バレエ」のクラスを見かけることがあります。
「バレエダンサーを目指しているわけではないのに、なぜバレエを習うの?」
と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
バレエは、それ自体が長い歴史を持つ一つの舞台芸術であると同時に、さまざまなダンスにつながる「身体の基礎」を身につけられるジャンルでもあります。
美しい姿勢や身体のラインはもちろん、軸の取り方、バランス、足先や指先まで意識して動かすこと、ターンやジャンプなど、バレエを通して身につけられる身体の使い方はたくさんあります。
そして、こうした基礎はバレエだけで使われるものではありません。
特にジャズダンスやテーマパークダンスなどでは、バレエで学ぶ身体の使い方やテクニックが活かされる場面が多くあります。
そのため、バレエダンサーを目指していなくても、バレエを学ぶことには大きな意味があります。
では、そもそもバレエとはどのようなダンスなのでしょうか。
この記事では、バレエの特徴や魅力をはじめ、バレエで身につく身体の基礎、そして他ジャンルとの関係について、わかりやすく解説していきます。
① バレエとは?
バレエとは、音楽に合わせて身体の動きや表情を使い、物語や感情、情景などを表現する舞台芸術の一つです。
「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などの作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
バレエというと、
- つま先立ちで踊る
- くるくると回る
- 高くジャンプする
- チュチュを着て踊る
- 身体が柔らかい
といったイメージを持っている方も多いかもしれません。
もちろん、こうしたものもバレエを象徴する要素の一つです。
しかし、バレエの大きな特徴は、美しく踊ることだけではありません。
バレエには、脚や腕のポジションをはじめ、姿勢、身体の向き、足の運び方など、動きの土台となるさまざまな「型」があります。
その型をもとに、身体の軸やバランスを保ちながら、頭から足先、指先まで身体全体を細かくコントロールして踊っていきます。
一見すると軽やかで優雅に見える動きでも、実際には筋力・柔軟性・バランス感覚・身体をコントロールする力などが必要です。
🌟 バレエはどこから生まれた?
バレエの歴史は古く、その起源は15〜16世紀頃のイタリア・ルネサンス期の宮廷文化にあるとされています。
その後フランスへ伝わり、宮廷で踊られる文化として発展していきました。
現在でも「プリエ」「パッセ」「ピルエット」「アラベスク」など、バレエの動きを表す言葉にフランス語が多く使われているのは、こうした歴史が関係しています。
その後、バレエはヨーロッパ各地へ広がり、舞台芸術として発展していきました。
現在ではクラシックバレエをはじめ、より自由な身体表現を取り入れた作品など、さまざまなスタイルのバレエが世界中で踊られています。
🌟 バレエは「美しく踊るための身体の使い方」が詰まっている
長い歴史の中で発展してきたバレエには、身体を美しく、そして効率よくコントロールするためのさまざまな基礎があります。
例えば、
- 美しい姿勢を保つ
- 身体の軸を安定させる
- 脚や腕のラインを意識する
- 足先や指先まで丁寧に使う
- 片脚でもバランスを保つ
- ターンやジャンプをコントロールする
などです。
こうした身体の使い方は、バレエを踊るためだけに役立つものではありません。
ジャズダンスやテーマパークダンスをはじめ、他のダンスジャンルにもつながる要素が数多くあります。
では、実際にバレエではどのような身体の使い方をするのでしょうか。
次に、バレエの動きの特徴について詳しく見ていきましょう。
② バレエの動きの特徴
バレエでは、立ち方や足の位置、腕の使い方、身体の向きなど、一つひとつの動きに細かな基礎があります。
ここでは、バレエを特徴づける代表的な身体の使い方を見ていきましょう。
① 姿勢と身体のライン
バレエでは、まず「立つ姿勢」がとても大切です。
頭から背骨、骨盤、脚までの位置を意識しながら身体を引き上げ、安定した姿勢を作ります。
胸を張ったり腰を反ったりして無理に姿勢を作るのではなく、身体の中心を意識しながら自然に上へ伸びていくような感覚がポイントです。
そしてバレエでは、ただ正しい姿勢を作るだけではなく、「身体がどのように見えるか」も大切にします。
脚をどの方向へ伸ばすのか、腕をどこに置くのか、顔をどちらへ向けるのか。
頭から足先、指先まで身体全体を使って、一つの美しいラインを作っていきます。
身体のラインを意識する感覚は、ジャズダンスやテーマパークダンスなどにもつながる重要な要素です。
優雅にしなやかに踊りたい方は「バレエコース」でダンスを始めよう!
② ターンアウト
バレエを特徴づける身体の使い方の一つが「ターンアウト」です。
ターンアウトとは、脚を股関節から外側へ回旋させて使うことをいいます。
バレエの立ち姿を見ると、つま先が外側を向いていることが多いですが、単につま先だけを外へ向けているわけではありません。
股関節から脚全体を外側へ回旋させ、その状態をコントロールしながらさまざまな動きを行います。
⚠ ポイント
ターンアウトのしやすさには、骨格や柔軟性などによる個人差があります。無理につま先を外へ開こうとすると、膝や足首などに負担がかかることもあるため、自分の身体に合った範囲で正しく行うことが大切です。
③ プリエ
「プリエ」は、バレエのレッスンで非常によく行われる基本動作の一つです。
フランス語で「曲げる」という意味があり、膝を曲げる動きを指します。
一見すると単純な動きに見えますが、プリエはバレエのさまざまな動きにつながっています。
例えば、ジャンプをするときにはプリエから床を押して跳び、着地するときにもプリエを使って衝撃を受け止めます。
また、ターンや次の動作へ移る際にもプリエが使われることがあります。
プリエは、「床から力をもらう」「動きと動きをつなぐ」「着地の衝撃をコントロールする」といった役割を持つ、とても重要な基礎です。
④ 足先まで美しく使う
バレエでは、脚を上げたり伸ばしたりするだけではなく、その先にある「足先」まで意識します。
膝から足首、そしてつま先までを長く伸ばすように使うことで、脚全体のラインをより美しく見せることができます。
「ポイント」と呼ばれるつま先を伸ばした状態や、「フレックス」と呼ばれる足首を曲げた状態など、足先も動きの一部として細かくコントロールします。
そのため、バレエを学ぶことで「脚を上げたところで動きを終わらせる」のではなく、「足先まで使って一つの動きを完成させる」という意識が身につきます。
これはジャズダンスなどでも非常に役立つ感覚です。
⑤ 腕や指先まで意識する
バレエでは、脚だけでなく腕の使い方も重要です。
腕の動きは「ポール・ド・ブラ」と呼ばれ、腕をどの位置に置くのかだけでなく、肩、肘、手首、指先までをなめらかにつなげて使います。
腕をただ上げたり横へ広げたりするのではなく、身体の中心から腕が伸びていくように使うことで、より大きく美しいラインを作ることができます。
また、腕の使い方は見た目の美しさだけでなく、ターンやバランスを取るときにも重要です。
脚・上半身・腕・顔の向きなどを連動させながら、身体全体で一つの動きを作ることもバレエの特徴といえるでしょう。
⑥ 軸とバランス
バレエには、片脚で立つ動きやポーズ、ターンなどが数多く登場します。
そのため、自分の身体の中心に「軸」を作り、バランスを保つ力がとても重要です。
例えば、パッセの状態で片脚立ちになったり、アラベスクで片脚を後ろへ伸ばしたりするときには、脚を上げることだけでなく、軸となる脚の上に身体を安定させる必要があります。
さらにターンでは、身体の軸が大きくぶれてしまうと、安定して回ることが難しくなります。
バレエの基礎練習では、こうした動きを繰り返し行うことで、「自分の重心がどこにあるのか」「どこに身体を乗せれば安定するのか」といった感覚を身につけていきます。
⑦ 柔らかさだけでなく「強さ」も必要
バレエというと、「身体が柔らかい人が踊るダンス」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
もちろん柔軟性も大切ですが、それだけで美しく踊れるわけではありません。
脚を高く上げた状態を保つ、片脚でバランスを取る、姿勢を崩さずターンする、高くジャンプする。
こうした動きを行うためには、体幹や脚などの筋力と、自分の身体を細かくコントロールする力が必要です。
バレエの動きが軽やかに見えるのは、「力を使っていないから」ではなく、必要な力をコントロールしながら美しく見せているからともいえます。
バレエで身につけられる要素
- 姿勢
- 身体の軸
- バランス
- 柔軟性
- 筋力
- 足先や指先の意識
- 身体をコントロールする力
③ なぜダンススタジオに「バレエ」のレッスンがあるの?
ダンススタジオのレッスンスケジュールを見ると、さまざまなジャンルと一緒に「バレエ」のクラスが設けられていることがあります。
「バレエを習うなら、バレエ教室に通うのでは?」
「バレエダンサーを目指していない人も受ける必要があるの?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、バレエそのものを踊れるようになることを目的として、ダンススタジオのバレエクラスを受講する方もいます。
しかし、ダンススタジオでバレエを学ぶ目的はそれだけではありません。
大きな理由の一つが、
さまざまなダンスに活かせる
「身体の基礎」を身につけるためです。
優雅にしなやかに踊りたい方は「バレエコース」でダンスを始めよう!
🌟 バレエは自分の身体と向き合う時間
バレエでは、いきなり難しい振付を踊るのではなく、まず「立つ」「曲げる」「伸ばす」といった基本的な身体の使い方を繰り返し練習します。
例えば、バレエレッスンの最初に行われることが多い「バーレッスン」。
バーにつかまりながら、プリエやタンデュなどの基本動作を繰り返し練習していきます。
一見するとシンプルな練習ですが、
- 身体のどこに重心を置くのか
- 骨盤をどの位置に保つのか
- 軸脚でどのように床を押すのか
- 脚をどの方向へ伸ばすのか
- つま先までどのように使うのか
- 上半身をどのように保つのか
など、身体の細かな部分まで意識しながら動いていきます。
つまりバレエは、「振付を覚えて踊る」だけではなく、自分の身体をどのように使えば思い通りの動きができるのかを学ぶトレーニングでもあるのです。
🌟 「身体をコントロールする力」が他のダンスにもつながる
ダンスでは、先生の動きを見て振付を覚えたとしても、自分の身体を思い通りに動かせなければ、同じように踊ることは難しくなります。
そこで役立つのが、バレエで身につける身体の基礎です。
自分の重心や軸を感じること、床を押して身体を支えること、身体の各部分を意識して動かすこと。
こうした練習を積み重ねることで、自分の身体をより細かくコントロールする感覚が身についていきます。
🌟 ジャズダンスやテーマパークダンスとのつながりが深い
数あるダンスジャンルの中でも、特にバレエとのつながりが分かりやすいのが「ジャズダンス」や「テーマパークダンス」です。
ジャズダンスのレッスンでは、
- プリエ
- ルルベ
- パッセ
- ピルエット
- シェネ
- ピケ
- グランバットマン
など、バレエでも使われる動きや用語が登場することがあります。
また、テーマパークダンスでも、美しい身体のラインやターン、ジャンプ、脚を大きく使った動きなど、バレエやジャズダンスで培う基礎が活かされる場面があります。
そのため、
「ジャズダンスをもっと上手に踊りたい」
「テーマパークダンスに挑戦したい」
「ターンやジャンプなどの基礎を身につけたい」
という方にとって、バレエレッスンは身体の使い方を改めて学ぶ機会にもなります。
ダンススタジオにバレエクラスが設けられているのには、バレエというジャンルを学ぶだけではなく、さまざまなダンスにつながる身体の土台を身につけるという意味もあるのです。
大人・初心者でもバレエを始められる?
ここまで読んで、
「バレエに興味はあるけれど、大人から始めても大丈夫?」
「身体が硬いから、自分には難しそう……」
と思った方もいるかもしれません。
しかし、バレエを始める目的は人それぞれです。
プロのバレエダンサーを目指すだけでなく、趣味として楽しんだり、姿勢や身体の使い方を学んだり、ジャズダンスやテーマパークダンスなどに活かすためにバレエを習ったりすることもできます。
初心者向け・大人向けのクラスであれば、バレエ経験がない方でも基本的な立ち方や身体の使い方から少しずつ学ぶことができます。
🌟 身体が硬くても大丈夫?
「バレエ=身体が柔らかい」というイメージから、柔軟性に自信がなくて不安に感じる方も多いでしょう。
もちろん、バレエにおいて柔軟性は大切な要素の一つです。
しかし、最初から高い柔軟性がなければバレエを始められないわけではありません。
身体の柔らかさには個人差があるため、無理に脚を開いたり高く上げたりする必要はありません。
自分の身体に合った範囲から練習し、少しずつ動かせる範囲を広げていくことが大切です。
🌟 大人から始めても遅くない?
「バレエは子どもの頃から始めないと意味がないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、趣味としてバレエを楽しんだり、ダンスの基礎を身につけたりすることを目的とするのであれば、大人になってから始めることもできます。
むしろ大人になってからバレエを始めることで、自分の姿勢や重心、身体の癖などを改めて知るきっかけになることもあります。
ジャズダンスやテーマパークダンスなどをすでに習っている方が、
- ターンをもっと安定させたい
- 身体のラインをきれいにしたい
- 基礎から身体の使い方を見直したい
といった目的で、後からバレエを取り入れるのも一つの方法です。
優雅にしなやかに踊りたい方は「バレエコース」でダンスを始めよう!
よくある質問(FAQ)
Q1. バレエは身体が硬くても始められますか?
はい。最初から身体が柔らかくなければバレエを始められないわけではありません。バレエでは柔軟性だけでなく、姿勢や軸、バランス、筋力、身体をコントロールする力なども少しずつ身につけていきます。無理に身体を伸ばしたり脚を開いたりせず、自分のできる範囲から練習することが大切です。
Q2. ジャズダンスやテーマパークダンスを習う場合も、バレエを習った方がいいですか?
必ずバレエを習わなければならないわけではありませんが、バレエで身につける姿勢や軸、身体のライン、足先の使い方、ターンやジャンプの基礎などは、ジャズダンスやテーマパークダンスにも活かせる要素が多くあります。基礎を見直したい方や、より身体をコントロールできるようになりたい方にとって、バレエは役立つトレーニングの一つといえるでしょう。
Q3. 大人からバレエを始めても上達できますか?
大人になってからでもバレエを始めることはできます。初心者・大人向けのクラスでは、基本的な立ち方や足のポジション、プリエなどから少しずつ練習していきます。趣味として楽しみたい方はもちろん、ジャズダンスなど他ジャンルの上達を目的として、大人になってからバレエを始める方もいます。
Q4. バレエのレッスンではどんなことをするのですか?
クラスのレベルやスタジオによって異なりますが、一般的にはストレッチやウォーミングアップを行った後、バーにつかまってプリエやタンデュなどの基本動作を練習する「バーレッスン」を行います。その後、バーから離れて、バランスやターン、ジャンプなどを練習することもあります。初心者クラスでは、基本的な姿勢や身体の使い方から丁寧に練習していくことが多いでしょう。
まとめ
バレエは、美しい身体のラインや表現を大切にする舞台芸術であると同時に、姿勢や軸、バランス、足先の使い方など、ダンスに必要なさまざまな基礎を身につけられるジャンルです。
特にジャズダンスやテーマパークダンスでは、バレエで学ぶ身体の使い方やテクニックが活かされる場面も多くあります。
バレエダンサーを目指していなくても、「ダンスの基礎を身につけたい」「もっと身体をきれいに使いたい」という方にとって、バレエを学ぶことは上達への一つの選択肢です。
大人やダンス初心者の方も、興味があればぜひ初心者向けのレッスンからバレエに触れてみてはいかがでしょうか。
マンツーマンレッスンでしたら、バレエの手や足の使い方からきちんと見てもらえるため、上達も早いと言われています。
ぜひ一度、Bambi Dance Schoolの無料体験レッスンで、バレエの楽しさを体感してみませんか?
Bambi Dance Schoolの無料体験レッスンはこちら!
