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【ダンスの基礎練】〜求められるスキルと実践方法を紹介〜

ダンスを上達させるためにはまず『基礎練が大切!』とよく聞くけど、実際にどんな基礎練をやればいいのかわからないという質問をよくいただきます。

確かに、ダンスにおいて基礎力を上げることは上達に繋がりますし、基礎練は大切です。

近年、フリースタイルというジャンルが確立されているくらい、ジャンルの枠を超えて作品が作られることも多く、活躍しているダンサーは様々なジャンルを踊りこなしている方が多いです。

今回はジャンルの枠を超えて踊りを踊るために必要な、基礎スキルや日頃の自主練に使える実践方法を紹介していきます!

基礎とプラスαで応用練習方法も紹介していきますので、すでに基礎練を日頃から行なっている方にもおすすめです。

それでは早速、ベーシックな基礎練を見ていきましょう!

まず基礎練で具体的にどこを強化すると踊りに繋がるのかを理解していると、自主トレーニングをする際も意識して効率よく強化することができます。

1. リズム感をアップさせるトレーニングの方法

ダウンとアップの練習

ヒップホップのレッスンでは必ずと言っていいほどリズムトレーニングが取り入れられることが多いです。

ダウンとアップは音楽に合わせて膝を柔らかく使って上下にリズムを取る練習です。

ダウンとアップのリズムはその言葉の通り、ダウン(下がる)アップ(上がる)をリズムの取り方で変化させていきます。

ダウンのリズム
1が膝を伸ばして立っているニュートラルな状態だとしたら、2で膝を曲げて猫背にして重心を下にし、2のリズムにアクセントをつけて行う動きのことをいいます。
沈む動きがメインです。

アップのリズム
ダウンの逆で、1が膝を曲げて猫背でダウンの状態、そこから2で膝を伸ばし胸を前に出し、2のリズムにアクセントをつけて行います。
上がる動きがメインです。

【練習する際のポイント】

  • ダウンとアップの姿勢の違いを意識する
    ダウンのリズムをとる時は膝を柔らかく使い背中を丸くして猫背の状態になります。一方でアップのリズムをとる時は胸を張った状態になります。
  • ダウンとアップでそれぞれ使用する音楽を変える
    ダウンの際は重低音が大きいヒップホップ系の音楽、アップの際はダウンよりテンポ早めの軽くリズムにのれる曲を使用すると、音楽と身体の動きをリンクさせやすいです。

これができると、

  • ・ノリが自然と出る
  • ・音に乗れる
  • ・自然に踊って見える

ようになります。

振付がない部分でも自分で自由に音楽にのることができます。

初心者の方は、まず「膝だけでリズムを取る」ところから始め、慣れてきたら「胸や肩も一緒に使う」という順番がおすすめです。

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2. 身体を自由自在にコントロールするための練習

【アイソレーション】

アイソレーションとは、首、肩、胸、腰などの一部分をそれぞれ別々に動かす練習です。

例えば、

  • ・胸だけ前後
  • ・腰だけ左右
  • ・首だけ横

みたいな感じで動かすことで、自分の身体のパーツを自由にコントロールすることができるようになります。

最初は全然動かなくて当たり前で、練習するにつれ少しずつ動かせる可動域を広げていきます。

これをやると、

  • ・動きが綺麗になる
  • ・細かいニュアンスをつけることができる
  • ・ジャズの表現も良くなる
  • ・ヒップホップのグルーヴも出やすくなる

と良いことばかりです。

ヒップホップの基本はリズムを身体でとることなので細かい音やリズムまで表現することが求められます。そのためには身体を思い通りにコントロールすることが必要で、ヒップホップのレッスンでは必ずと言ってもいいほどアイソレーションは取り入れられられています。

ジャズダンスのレッスンでもアイソレーションは取り入れられていることが多く、動きをさらに美しく見せたり、感情を細かく表現したりするための大切な基礎とされています。

このようにアイソレーションはジャンル関係なくより洗練された踊りへと繋がる大切な基礎なのです。

首のアイソレーション

アイソレーションは首、肩、胸、腰をそれぞれ動かす練習をしますが、まずは首から練習すると良いでしょう。

【練習方法】

まず身体を完全に止めます。

その状態で、

  • 右、左、前、後ろ

に首だけ動かします。

ポイントは、「顔を傾ける」じゃなくて“頭をスライドさせる感覚”でやることです。

気をつけたいポイントは以下のポイントです。

  • ・肩が動かないようにする
  • ・顔が斜めになる
  • ・上半身ごと動く

特に首のアイソレーションは肩がつられて動いてしまうことが多いため、最初は肩を抑えながら練習することをおすすめします。

首を横に動かすアイソレーションの練習では両手を頭の上で合わせて、右に動かす時は右耳を合わせた両手の内側にくっつけるイメージ、左に動かす時は左耳を合わせた両手の内側にくっつけるイメージでやると動きとイメージを連動させることができるのでオススメです。

慣れてきたら肩を固定していた手を外して首を動かす練習をしていきましょう。

胸のアイソレーション

胸のアイソレーションはヒップホップ・K-POP・ジャズ等様々なジャンルで使います。

【基本練習】

膝を軽く曲げて立ちます。そのまま胸だけ、

  • 前、横、後ろ、横

に動かします。

腰は止めるのがポイントです。

はじめのうちは「胸じゃなく身体全部動いてる」状態になってしまうことが多いため、最初は“みぞおちを押し出す”感覚がわかりやすいです。

【練習する際のポイント】

  • 胸を前に動かす時
    後ろから(背中あたり)パンチされたイメージで、胸を張るように前にグッと出します。
  • 胸を後ろに動かす時
    前から(胸のあたり)パンチされたイメージで、猫背になります。
  • 胸を左右に動かす時
    両手を横に伸ばし、右に動かす時は腰を固定しながら右手が引っ張られるイメージ、左に動かす時は腰を固定しながら左手が引っ張られるイメージで行う。

腰のアイソレーション

これは重心移動に役立つ練習なので、ここを強化すると踊る際の重心移動を意識できるようになります。

【練習方法】

上半身を止めて、

  • 右、左、前、後ろ

このように腰だけを動かします。

【練習する際のポイント】

  • 肩を揺らさないように気をつける
  • 膝の力を抜いて膝を少し曲げた状態で腰を動かす。膝が伸び切っている状態だと腰の可動域が狭くなってしまいます。

腰のアイソレーションを強化すると、ガールズヒップホップやK-POPの腰のラインが綺麗にあらわれるので、ポーズなどが一気にキマるようになります。

肩のアイソレーション

ワック・K-POP・ロックでもよく使います!

【練習方法】

まず片肩だけ上げる。

次に、

  • 右、左、右、左

と交互に行います。

慣れたら前回し・後ろ回しもおすすめです!

アイソレーションを繋げるトレーニング

これらの部分練習に慣れてきたら、すべてのアイソレーションを流れで繋げて行う練習をしてみましょう!

  • 前、右、後ろ、左

という流れで円を描くように繋げてやってみましょう!

さらに、この流れに慣れてきたら首→肩→胸→腰、このように身体の上の部分から下の方に降りていき、下まで行ったら腰→胸→肩→首と上に向かって流れで行います。

基本的な動きを繋げてやってみることで、より踊りに直接繋がるような実践的なトレーニングになります。

3. 体幹・軸トレ

どんなジャンルの踊りでも踊る上で、ピタッと止まる、キレを出す、ターンを回るなどの動きで必要なのが身体の軸です。

軸がないとピタっと止まることや踊りのキレを出すことも難しくなってしまいます。

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体幹を鍛えるプランク

プランクとは、うつ伏せで身体を板(プランク)のようにまっすぐ支えるトレーニングです。

  • ・お腹
  • ・背中
  • ・腰まわり
  • ・姿勢を支える筋肉

をまとめて鍛えることができます。

お腹で体を支えて、頭からかかとまで一直線を保つことを意識して行いましょう!

【基本のやり方】

  1. ・うつ伏せになる
  2. ・肘を肩の真下につく
  3. ・つま先を立てて、体を持ち上げる
  4. ・頭・背中・お尻・かかとが一直線になるようにする
  5. ・お腹に力を入れて、腰が反らないようにキープする

【意識するポイント】

  • ・肘は肩の真下
  • ・目線は少し前ではなく、床を見る
  • ・お尻を上げすぎない
  • ・腰を反らせない
  • ・お腹を軽くへこませるように力を入れる
  • ・呼吸は止めない

よくある間違ったやり方

腰が反る
腰を痛めやすいので、お腹に力を入れて骨盤を少し丸める意識にします。

お尻が上がりすぎる
楽にはなりますが、体幹に効きにくくなります。

肩がすくむ
首や肩に力が入りすぎるので、肩を耳から遠ざけます。

最初は10秒〜20秒を2〜3セットで十分です。

フォームが崩れる前にやめる方が効果的です。

鏡などで客観視しながら行い正しい姿勢でプランクを続けましょう。

最初はつま先ではなく膝をついたプランクから始めるのもおすすめです。

身体の軸を鍛える片足バランスとルルベ

ダンスにおける片足バランスやルルベは、ただ「立つ」だけではなく、

  • ・軸を感じる
  • ・重心をコントロールする
  • ・足裏を使う
  • ・引き上げる感覚を作る

ことがとても大切です。

特にジャズダンスやバレエでは、ターン・ジャンプ・移動・止めの動きの安定感に大きく関わってきます。

片足バランスの練習方法

  1. ・両足でまっすぐ立つ
  2. ・お腹を軽く引き上げる
  3. ・片足をゆっくり持ち上げる
  4. ・軸足の上に身体を乗せる
  5. ・10〜30秒キープ

【意識するポイント】

① 軸足の膝を固めすぎない

ピン!と伸ばしすぎると逆に不安定になります。

軽く引き上げる感覚が大切です。

② お腹と背中で支える

足だけで耐えようとするとグラグラします。

  • ・みぞおち
  • ・下腹
  • ・背中

も一緒に使います。

③ 頭を上に引っ張られる感覚

頭 ↑

身体 ↑

床 ↓

上下に引っ張り合う感覚を作ると、軸が安定しやすくなります。

次にルルベの練習方法を見ていきましょう!

ルルベの練習方法

ルルベとは、かかとを上げてつま先立ちになる動きです。

ターン・ジャンプ・バランス・足裏強化にとても重要です。

【ルルベの練習方法】

  1. ・両足を揃えて立つ
  2. ・お腹を引き上げる
  3. ・ゆっくりかかとを上げる
  4. ・一番高い位置で止まる
  5. ・ゆっくり下ろす

意識したいポイントは「上に伸びながら上がる」ことです。

ただかかとを上げるだけではなく、上に伸びながらルルベすることが重要です。

【ルルベ応用編】

① スロールルベ

4カウントで上がって、4カウントで下がる。

これがかなり効きます。

鍛えられるもの

  • ・足首
  • ・ふくらはぎ
  • ・足裏
  • ・軸
  • ・コントロール

② 片足ルルベ

片足でルルベすると、一気に軸感覚が必要になります。

最初は壁ありでやってみると感覚が掴みやすいです。

③ 目線を動かす

ルルベのまま、

  • ・右を見る
  • ・左を見る
  • ・顔を動かす

これをすると、ターン時の軸が安定しやすくなります。

踊る際にもターンをする際にも大切なのが「止まれる軸」です。

  • ・ターン
  • ・ピタッとキメる
  • ・着地
  • ・ポーズ

これらがうまくいくと踊りがとても綺麗に見えます。

片足バランスとルルベは、その土台を作るための基礎練習です。

4. ストレッチ・柔軟

身体の柔らかさは踊りにもあらわれますが、怪我を防ぐ役割もあるため、長く踊りを続けるためにもストレッチや柔軟はかかせません。

特に、

  • ・股関節
  • ・もも裏
  • ・足首
  • ・背中

のストレッチは必須です。

ジャズやK-POPは特に身体の柔らかさが求められるため、ジャズやK-POPなどに力を入れたい方は柔軟性を高めるとダンスのレベルアップに繋がります。

よくある質問

Q. プランクは毎日やっても大丈夫ですか?

A. 基本的には毎日行っても問題ありません。ただし、腰や肩に痛みがある場合は無理をせず、休息日を入れることも大切です。最初は20〜30秒程度から始め、正しいフォームを優先しましょう。

Q. ルルベの時に足首がグラグラしてしまいます。

A. 足裏や足首周りの筋力がまだ不足している可能性があります。ゆっくり上がってゆっくり下ろす練習を繰り返すことで、少しずつ安定感が身についていきます。

Q. ダンスの軸を強くするには何が大切ですか?

A. 体幹だけでなく、足裏・お尻・内ももなど全身をバランスよく使うことが大切です。プランクや片足バランス、ルルベなどを継続することで、踊っている時の軸が安定しやすくなります。

まとめ

ダンスの基礎練習は、自分の身体を思い通りにコントロールし、より自由に表現するための土台作りです。

今回ご紹介した、

  • ・リズム感
  • ・身体のコントロール
  • ・軸
  • ・柔軟

この4つは、どのジャンルを踊る場合でも必要になる大切な基礎です。

ヒップホップのグルーヴ感、ジャズダンスのしなやかさ、K-POPの細かいニュアンスや再現度など、ジャンルによって見せ方は違っても、根本には共通する基礎力があります。

特に近年はジャンルの枠を超えた振付や作品も増えているため、基礎力があることで様々なスタイルに対応しやすくなり、踊りの幅も広がっていきます。

また、基礎練は「一気に上達する」ものではなく、少しずつ積み重ねていくことがとても大切です。

最初は思うように身体が動かなくても大丈夫です。

毎日の積み重ねによって、少しずつ身体の使い方が変わり、踊りやすさや見え方も変化していきます。

ぜひ今回紹介した練習方法を日頃の自主練習に取り入れながら、自分の身体と向き合い、楽しみながら基礎力を高めていきましょう!

マンツーマンレッスンだと先生から細かくリズム感や止め方を見てもらうことができるため、グループレッスンよりも上達が早いと言われています。

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